溶剤再生装置について
1.溶剤再生装置とは

当社機器の溶剤再生装置は、再生させようとする廃溶剤を装置内のタンクに入れ、タンク底部に埋め込んであるヒーターでタンク内を加熱し、設定された温度まで温めて、取り出したい溶剤を気化させ、コンデンサーを通し、冷却させ再度液体に戻すといった蒸留再生システムです。
再生させようとする溶剤の沸点を調べて、気化する状態まで加熱し、取り出したい溶剤だけを出すことが出来ます。また、再生させた後のタンク内に残っている残留物も、耐熱耐溶剤の特殊バッグをセットしておけば手を汚す事も無くきれいに処分できます。
(残留物が固形化される場合のみ、特殊バッグを使用します。)
2.溶剤再生装置の仕組み

<1>蒸留タンク内で廃溶剤を加熱、気化させます。
<2>気化したガスが、コンデンサー内に入ります。
<3>冷却ファンでガスが冷やされ液化します。
<4>クリーンな再生液が出口より排出されます。
3.溶剤再生装置の種類
<1>バッチ式
<2>連続式
<3>真空式
一回投入した分のみ再生作業を行う。
蒸留タンク中の廃溶剤が蒸留されていくと、減っていきます。これを減った分だけポンプで連続追加充填しますので連続再生作業が可能です。
発火点がやや低く、高沸点の溶剤に対して有効です。タンク内を真空にする事により、沸点を下げて、安全に連続蒸留させる事が出来ます。
右の3タイプの選び方は、ユーザー様の再生させようとする溶剤、1日にどれくらいの量を再生させたいのかで分かれます。また、再生させようとする溶剤の沸点と、発火点を調べて頂き、蒸留するにあたり危険でないかを確認して下さい。沸点は、250度以下、発火点は300度以上が望ましいです。再生する溶剤のMSDSがあれば、すぐに確認できます。
(MSDS=製品安全データシート)
4.どのような溶剤が再生できるのか
再生させる溶剤の種類は、かなりの種類が再生可能です。一般的に知られていないような溶剤もかなりありますが、業種によってだいたい似たような溶剤を使われています。
主だった物としては、
炭化水素系溶剤
アルコール系溶剤
ケトン系溶剤
エステル系溶剤
…
…
…
…
トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、ノルマルヘキサン、イソヘキサン等
メタノール、エタノール、ブタノール、IPA(イソプロピルアルコール)等
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸メトキシブチル、酢酸ノルマルプロピル等
※フッ素系・臭素系も可能。
上記はほんの一例ですが、他にもかなりの種類が使われています。解らない場合は、前途のMSDSを参考になされるか、もしくは私どもの方にご連絡頂ければすぐに再生可能かどうかを判断できます。
尚、逆に再生が困難な溶剤や、再生不可能とされる溶剤もあります。
・加熱行程時に、突沸現象が起こる廃液
・廃液の沸点温度が280度以上の場合
・廃液の発火点が250度以下の場合
・かなりの粘度がある場合
(種類により再生可能ですが、ほとんど回収できず、非効率になる事もあります。)
ニトロセルローズが混入されている溶剤は絶対再生させないで下さい。ニトロセルローズは、摂氏135度〜165度で発火する為大変危険です。一部のラッカー・インク・粘着剤等に含まれている場合もあります。
※多種類の物が含まれている廃溶剤は実際に再生テストを行ってみないと解らない場合があります。そのような場合は、廃溶剤を一斗缶で1〜3缶ほどユニラム・ジャパンに送っていただければ試験し、データを提出させて頂きます。
5.再生された溶剤の用途

再生された溶剤の用途は大部分が洗浄用として使用されています。中には、再生液と新液を混ぜて使われるケースもございます。たとえばシンナーなどの場合、再生されたシンナーは塗料を吹き付けるガンスプレーなどの洗浄用に使用されていたり、また汚れてくれば繰り返し再生し使用するといった事が可能です。
6.現在までの代表的なユーザー様
・JA自動車センター
・JR西日本
・YKK
・アーク
・イーストマンコダック社
・イサム塗料
・オリエンタルモーター
・核燃料リサイクル開発機構
・化研テック
・片倉工業
・関西ペイント
・関東化成工業
・キャノン各社
・キング工業
・クラレ
・信越科学
・新来島ドッグ
・ソニー各社
・ダイムラークライスラー系列各社
・太陽インキ製造
・田中貴金属工業
・帝人製機
・東罐工業
・東京電力 柏崎
・東芝テック
・東ソー
・東陶機器
・東北リズム
・豊田合成
・トヨタディーラー系列各社
・豊通エンジニアリング
・日産系列各社
・日本オーチス・エレベーター
・日本ガイシ
・日本プラスト
・日立化成工業
・日立製作所
・富士通ゼネラル
・ブリヂストン
・米国海軍(横須賀・那覇)
・朋和産業
・ボーイング社
・ポーラ化成品工業
・ホンダ 系列各社
・マツダ 系列各社
・三菱重工業
・ヤナセ
・ヤマハオートセンター
・東京大学総合研究博物館 その他 1800社
7.ご使用にあたっての注意事項
本装置をご使用して頂くにあたり、ユーザー様には以下の事項をご説明して頂き、安全に使用して頂く事をお願い致します。

<1>設置場所の確認

<2>電源の確保

<3>再生作業中の注意
火気のある場所、または作業で火花が出るといった場所には設置しないで下さい。また、ライターや、タバコを吸っての作業も絶対にしないようにお願いして下さい。極端に密閉された場所での設置は換気が必要です。溶剤によっては再生したものからも気化が始まったり、臭気が出てきて大変危険です。
当社の機器は全て単相200Vです。設置時には必ず漏電ブレーカー付の専用回路にて使用して頂く様にお願いして下さい。他の機器との分岐配線での使用は再生作業に十分な電力を使えず、時には不具合が出てくる場合もございます。
再生作業中はタンク付近は高温になっており、触るとやけどの恐れがあります。また蒸留中は決してタンク蓋を開けないようにお願いして下さい。高温の蒸気が出てきて大事故に繋がる事も考えられますので、特にこの事は注意するようにお願いいたします。
その他ご不明な点等ございましたら、気軽にお問い合わせ下さい。